突然ですか皆さんアート作品を美術館以外で鑑賞したことはありますか?
今回ご紹介したいのは瀬戸内国際芸術祭というイベントです。
瀬戸内にある数々の島の伝統的な文化、美しい自然を現代アート作品を通して瀬戸内の魅力を発信し、世界中からの来訪者の交流により島々の活力を取り戻すことが趣旨となっています。
3年に1度開催されていて、今年2016年は第三回目の開催になります。
全15箇所で作品やイベントが展示・開催されています。
私はその中の犬島と豊島に行ったことがあるのですが、
全くアートに詳しいわけでもない筆者でも非常に楽しむことができました。
のんびりした風景の中に突然現れる現代アート作品に驚いたり、また建築作品などは異世界のようで、島全体にのどかさと非日常の両方が存在していてとても不思議な場所でした。
しかし、写真撮影禁止の作品も数多くあるためなかなかSNSなどで拡散されにくい、またHPの写真だけでは雰囲気が伝わりづらいと個人的に感じたため、文章だけではありますが、
瀬戸内国際芸術祭の魅力を伝えられればと思います。
瀬戸内国際芸術祭が観光地にオススメ!
犬島精錬所美術館
こちらはもともと銅を作っていた精錬所跡に出来た美術館で、建物全体が美術作品のようになっています。
レンガ造りの精錬所跡は歴史的な面影も残しつつ、ゲームの中でよくあるダンジョンのようでもあり、海とのコントラストもあり、とても不思議な気持ちになりました。
こちらは経済産業省によって”近代化産業遺産群 33”の1つにも選ばれているそうです。
館内に入るまでも十分楽しめるのですが、美術館内はそれ以上に感動します。
残念ながら、館内は写真撮影禁止なので、あまりご紹介できないのですが、
”観る”というより、”体感する”アート作品が数多くあるのでぜひ現地に足を運んで体感していただきたいです。
豊島美術館
建物は丘の中腹に立地し、周囲には棚田が広がっていてとても心地よい場所でした。
美術館と言っても何かを展示しているわけではなくこのドーム状の建物自体がアート作品であり美術館です。
靴を脱いで中にはいるのですが、コンクリートがとてもひんやりしていてその感触も新鮮です。
水滴が地面から少しずつ出てきては、なだらかな傾斜のコンクリートをするすると落ちて真ん中の水たまりに合流します。
中に入って左右の天井に丸い穴が空いていて、そこからそれぞれ、空と森が見えます。
外の木々からBGMを掛けているんじゃないのかというくらい綺麗な鳥の鳴き声が絶えず聞こえてきます。
館内はとても音が反響するため綺麗に鳥の鳴き声が響きます。
また、そのような構造のため誰もおしゃべりはせず(禁止されているのもありますが)、本を読んだり、天井を見つめたり、居眠りしたり、と各自思い思いの時間を過ごします。
本当にこれだけの建物なのですが、「気づいたら2時間経っていた!」くらい不思議な感覚になる建築作品です。
こちらも”体感する”作品なので写真だけではなく、是非現地に行って頂きたいです。
さいごに
以上、2つの美術館をご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
美術館はその島のハイライトみたいなもので、他にもたくさんのアート作品が島中にあります。
徒歩や自転車、バスなどで移動し、1つの島につき、だいたい半日~1日かけて観光します。
島や港などが、15箇所もあるので行く場所に迷うところですが、今回ご紹介した犬島、豊島は行く価値ありです。また一番有名な島は”直島”というところですので、初めはそこに行かれるのも良いかと思います。
瀬戸内国際芸術祭2016
会 期
春|2016年3月20日[日・春分の日]—4月17日[日]29日間
夏|2016年7月18日[月・海の日]—9月4日[日]49日間
秋|2016年10月8日[土]—11月6日[日]30日間
芸術祭が行われていない期間もアート作品の展示、イベントはあります。
ですが、開催期間中しか見られないものもありますので、是非この機会に行くことをお勧めします。
開催場所のほとんどは、船を使って行くので決してアクセスが良いわけではありませんが、それでも行く価値があると思わせる所ばかりです。
アート以外にも島独特ののんびりした雰囲気に酔うこともできるので、休日の息抜きにピッタリではないでしょうか。
ぜひ、みなさんもアートを”体感”してみてください。
出典:空飛ぶ地球儀 tohito.com/photo/2478663/”>PHOTOHITO 豊島美術館