ゆとり世代の社員教育をするときの「褒める」と「叱る」

昔の教え方が今の時代に通用しなくなってきていると感じる世代が多いと聞きます。

「俺の背中を見て、仕事を覚えろ」というように教えてきた方やそうやって教えられた方からすると、今の新入社員に苛立ちを感じてしまいますよね。

今のほとんどの新入社員は、「教えられるのが当たり前」と思っています。

このスタンスでいる新入社員に、ストレスを感じる方も大勢いることでしょう。

小・中・高校と教えられてきた教育と生きてきた時代背景が違うので、その感覚のズレは必ず生じます。

では、どのようにして、今の新入社員の教育をしていけば良いのでしょうか?

この基本を覚えていれば、今後の社員教育のベースになると思うので、覚えていて損はないと思います。

教えられる側と教える側

新入社員が会社に入社すると、必然的に上下関係の構図が成り立ちます。

上下関係を維持するのは、とても難しいものです。

命令するだけで下の人は従うと思っていては大間違いです。

この考え方は、教育ではなく、ただ下の人に恐怖を与えているだけにしかなりかねません。

しっかりとした上下関係を作るには、ある程度の信頼関係を築き、上の人が下の人に思いやりや育ててあげたいという愛がなければ、上下関係は維持できません。

このことを忘れている人が多くいるように感じます。

つい、自分の機嫌で怒鳴ったり、仕事を教えるという名目で、下の人に仕事を押し付けている人は、少なからずいると思います。

上の立場になって教える側になる時は、自己中心的な考え方を捨て、自分と教えている下の立場のことを考えながら教育をしなければいけません。

また、教えられる側の心持ちも考え直していかねければいけません。

上の立場の人は、自分の仕事する時間を教えられている人のために時間を割いて、仕事を教えているということを覚えておかなければなりません。

「教えてもらうのが当たり前」という考え方を捨て、上の立場の人の仕事を教えてもらいながら、仕事を取っていくという考え方をしないといけません。

なぜなら、下の立場の人が上司の仕事を取っていくと、上司のステップアップにつながる仕事ができるようになります。

もし、上司の役職が上がれば、そのポジションにあなたが入れる可能性が高くなるからです。また、あなたの仕事のスキルアップにつながります。

こういった上下関係になるには、新入社員の教育の時点で、しっかりと教えなければいけません。

では、どのように教えれば良いのでしょうか?

教える時は、「褒める」と「叱る」が基本

みなさん、教育をする時に、「褒める」と「叱る」ということをしていますか?

おそらく、知っているという方は多くいると思いますが、実践できている人はあまりいないように思います。

「褒める」と「叱る」を使い分けることで、上下関係の維持ができるので、社員教育にオススメです。

褒める方法

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人の悪い部分は、すぐに見つけて怒ることができるのに、いいところを見つけても褒めてあげることをしないという、上の立場の方は今すぐ褒める方法を覚えましょう。

最初は、褒めることに慣れていませんので、恥ずかしく感じると思いますが、慣れれば褒めることは簡単なのです。

教える時には、どんな小さなことでも褒めてあげることが重要です。

こうすることで褒められた方は、嬉しくなりやる気とモチベーションを上げてあげることができます。

また、話す機会も多くなってくるので、コミュニケーションが取れるようになり、そこから信頼関係が生まれてくるのです。

褒める時には、褒める言葉のレパートリーを自分の中で、10個以上持つようにしましょう。

レパートリーを作ることで、とっさに褒めることができ、教える側も褒めることが楽しくなります。

褒めることに慣れてきたら、オーバーリアクションをとるようにすると、教えられる側との関係性が深まります。

叱る方法

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「叱る」と「怒る」の区別をしていますか?

できているようで、あまりできていない方が多いように思います。

「怒る」ことは、自分のストレスを発散させるために相手のことを悪く言うことです。

「叱る」ことは、相手の成長を期待し、相手を導く目的を持ち、相手に対して愛情を持つことなのです。

この二つの違いは、相手に対しての思いやりがあるかないかになります。

では、「叱る」というのはどのようにすればいいのでしょうか?

教える相手を「叱る」時は、「叱る」目的を持って行う必要性があります。

仕事をスムーズにさせたり、相手の直した方がいいところを指摘したりなどこういう目的を持って「叱る」ようにしてください。

このように「叱る」ことで、相手との信頼関係を築いていくことができます。

「褒める」「叱る」で社員教育をするにあたってのメリット・デメリット

メリット

  • 教える相手が成長できる
  • 信頼関係を築くことができる
  • 上下関係を維持できる

デメリット

  • 育つのに時間がかかる
  • 根気がいる
  • 自分が傷つく可能性がある

まとめ

新入社員でも一般社員でも、社員教育を行うときの基本は、「褒める」「叱る」この二つになります。

しかし、教える側の人は、教えられる側が育つまで根気がいるので、とても体力を使うと思いますが、相手の成長を願いながら耐え抜いてください。

また、教えられる側の人は、教える側の気持ちを感じ取ってあげてください。

叱られてもふて腐れずに、自分に愛情を注いでくれているんだというスタンスで学びましょう。

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