前回の記事で効果的なプレゼン資料の作り方をご紹介しました。
今回は実際にプレゼンテーションを行う際の話し方のコツをお伝えいたします。
プレゼンでの話し方で大切なこと
1.相手に聞こえる声で話しましょう
言うまでもなく、大きな声で話すように意識しましょう。わかりやすい資料も準備した!なのに、せっかくのプレゼンテーションの場で声が聞こえないなんてことがないようにします。そのためには、練習のときから本番と同じ音量で話すようにします。可能であれば、プレゼンテーションの直前に本番と同じ大きさの声を5分以上出し続けるのがおすすめです。
2.好印象を与える話し方をしよう
ゆっくり話しましょう。ほとんどの人は早口になってしまう傾向があります。ゆっくり話すことで、ゆとりがあるように聞こえ、聞き手に好印象を与えます。「一つ目は○○です」と言いながら、スライドに映し出された資料の該当個所を指し示し、さらに「二つ目は△△です」と言いながら該当個所を指すといったように、手で指し示す動きを付ければ、自然と話すスピードがゆっくりになります。
もし、スライドなど指し示す資料がない場合は、心の中に資料を思い描いて、手で指し示す動きを想像しながら話しましょう。そうするだけでも、実際に手でスライドを指し示すのと同じような間が取れ、聞き手に伝わりやすくなります。
3.プレゼン中は参加者に目線を合わせよう
視線が泳いでいるプレゼンは、自信がなさそうで説得力がないようにみえますね。また、プロジェクターに投影されたパワーポイントの画面を、ずっと見ながら話されたらどう思うでしょうか。参加者を置き去りにしたプレゼンにも説得力はありません。
そして、目線を順番に参加者全員に送りましょう。これは、ついついおろそかになりがちなので、プレゼン中は意識して繰り返すべきです。
もし、目があったら、ニコッと笑顔を見せましょう。
次に、分かりやすくなるプレゼン3カ条をご紹介します。
プレゼン3カ条
1.全体像を示す
10分や20分のプレゼンであれば問題ありませんが、1時間や2時間のプレゼンの場合、聞く方としては、プレゼンがどのようにおこなわれるのかが気になるものです。ということで、まず、プレゼンの冒頭で
「今日のプレゼンは全体で90分ほどを予定しています。最初の30分ほど概要の説明をおこない、次に詳細に説明をいたします。また、最後に質疑応答の時間を用意しております」といった感じで、プレゼンの全体像を示します。
2.各スライドで強調することを明確にしておく
パワーポイントでスライドをめくりながら説明していると、字を読むだけになってしまうことがあります。それでは、意味がありません。各スライドで強調して説明することは何か?これを事前に明確にしておくことによって、聞き手にとって印象的で、心に残るプレゼンとなります。
3.つながりを説明する
話し手にとっては、必然性があってプレゼンしているのかもしれませんが、聞き手にとっては、話のつながりが理解できないと理解しづらいものとなってしまいます。
そこで、次の話題、次のスライドに移るときは話のつながりを説明します。
最後に、難しい話を分かりやすく伝えるために気をつけることを紹介します。
難しい話をわかりやすく伝えるコツ
1.専門用語を極力使わない
まずはプレゼンでは、話し手の専門用語を極力使わないようにしましょう。特にIT関係の話題は専門用語が多くなりがちなので注意が必要です。
2.例えを使う
次に、聞き手にとって身近で理解しやすい内容に例えてプレゼンで説明すると非常にわかりやすくなります。
3.具体例を挙げる
最後に、具体的な例を挙げながらプレゼンで説明すると聞き手がイメージしやすいので、話の中身が自然に頭の中へ入ってきます。
聞き手がどんな人なのか、どんな分野が詳しいのか。それによって、説明するのに適切な例も変わってきます。自分の専門分野のことを説明する時には、この点に注意しましょう。
いかがでしたでしょうか。
ぜひともプレゼンの時に思い出してくださいね。