米経済誌フォーブスは3日、「世界で最も稼ぐYouTuber」ランキングの2018年版を発表した。
ランキング1位は、おもちゃのレビュー動画を配信するYouTubeチャンネル「ライアン・トイズレビュー」のライアンだった。
推定収入は2200万ドル(日本円で約24億9200万円相当)。
ランキングは2017年6月1日から2018年6月1日までの推定収入額に基づいて決定される。
10月生まれのライアンは、ランキング集計当時は7歳。現在は8歳になった。
ランキング2位のユーチューバー、ジェイク・ポールとの差は推計50万ドル(約5660万円)だった。
動画の投稿頻度が高い
ライアンの動画はほぼ毎日投稿されている。
つい数日前には、ライアンの顔が描かれた、青色の「ジャイアント・ミステリー・エッグ(巨大で不思議な卵)」を宣伝するビデオが2日に投稿され4日までに150万回以上再生されている。
フォーブスによると、ランキング3位はチャンネル「デュード・パーフェクト」で、推定収入は2000万ドル(約22億6000万円)だった。
ライアンの推定収入は、前年から倍増したという。
※この推定収入は、税金や代理人および弁護士の費用は差し引かれていない。
子供たちが自分の動画を見るのを好む理由を米NBCに尋ねられたライアンは「僕は楽しませるのが上手だし面白いから」と答えた。
チャンネルは、ライアンの両親が2015年3月に立ち上げたもので、同チャンネルに投稿された動画はこれまで260億回近く再生されており、フォロワー数は1730万人に達している。
フォーブスによると、ライアンが稼いだ計2200万ドルのうち2100万ドルは動画の開始前に再生される広告からの収入。
残りの100万ドル(約1億1300万円)は、スポンサー付きの動画投稿で得た契約料という。
ライアンの場合、スポンサー付き投稿からの収入は他の上位ユーチューバーと比べて少ないとフォーブスは指摘した。
理由は、「ライアン(やライアンの家族)が意図的にスポンサー契約をわずかしか受け入れていないだけでなく、ライアンの動画の視聴者層が小さな子供で、購買力がそこまでないから」だとしている。
ライアンのチャンネルで取り上げられたおもちゃは、すぐに売り切れてしまうこともある。
ウォルマートで「ライアンズ・ワールド」を販売
8月には、米小売最大手ウォルマートが「ライアンズ・ワールド」というブランドのおもちゃや洋服の独占販売を開始した。
ライアンと両親が自分のおもちゃをウォルマートの店舗で探すビデオは、3カ月で1400万回再生された。
このウォルマートとの取引からの収入は、ライアンの来年の総収入額を大きく押し上げる見込み。
ただし、収入の一部は成人してからしか使えない
ライアンはまだ子供のため、収入の15%は法的に成人してからしか使用できない銀行口座に入れられているという。
ライアンズ・ファミリー・レビュー
ライアンには双子の妹がおり、この2人もビデオ出演を楽しんでいる。
2人は同じくYouTubeで展開している別チャンネル、「ライアンズ・ファミリー・レビュー」の一部に登場している。
ライアンと妹2人の3人が主演した「ライアン・トイズレビュー」のビデオ「Top 10 Science Experiments you can do at home for kids(自宅でできる子供のための科学実験トップ10)」は、2600万回以上再生されている。
鮫島コメント
8歳の子供が自力で億万長者になるとは…
時代は変わったのか。