企業の成長で最も重要な要素は「人材」です。企業間での競争力が高まる中、「グローバル人材」の育成が、企業が生き残っていく一つの鍵となります。
そこで必要になるのは、グローバルに活躍するための英語力をどのように上げていくかということになります。
そこで会社が取り入れる制度や、社員が自然に英語を学べる環境をつくるための方法をご紹介します。
モチベーション管理が重要
まず念頭においておきたいこととして、英語を学ぶ際にモチベーションは大きく影響してきます。中には「英語うつ」と言われるほど英語に苦手意識をもつ人がいるくらいです。
一度英語が嫌いになってまうとなかなか立ち直ることができず、学ぶ意識が薄れてきます。
そこまでモチベーションを下げてしまっては、会社が社員の英語力を上げるためのコストが無駄になってしまいます。
また、年配の社員は個人差はあれど、習得速度が若手社員より遅くなってしまうため、自分のの成長が感じらなかったり、周りに置いていかれたりとモチベーションが下がってしまいます。
ビジネスで使う英語スキルは英会話スキルとは別物になり、もともと英語が得意だという社員でも、ビジネス英語になると途端に苦手になってしまうことがあります。
このようにモチベーションの低下を防ぐためにしっかりとした管理が必要になります。
モチベーションを維持させるために、会社で英語を勉強する意味をしっかり訴求しましょう。
また、会社や業種によって必要な英語力の範囲を明確にすることが必要です。
社員の英語力をあげるために会社がすべきこと
①. TOEICを用いた社内制度を作る
英語の実力を点数として目で確認できる、TOEICは評価基準として最適です。
例えば、昇進に必要な項目としてTOEICの点数のバーを設けたり、点数に応じてボーナスを与えたりと、特別に制度をもうけてあげることでモチベーションがあがります。
英語力にも個人差があるため、社員それぞれに個別の目標を用意するのも必要になります。
現状、社員の英語力を向上させている企業は、上手にTOEICと社内制度をうまく絡めています。
②. 英語力のある新卒・中途採用をする
入社前から英語力のある人を採用することも、一つの方法です。
また、採用時点である程度のスキルがあると英語に対する苦手意識がすでにないため、ビジネス英語もすんなり入ってきます。
ここ数年でも、エンタリーシートにTOEICの点数を明記する項目を取り入れたり、実際に面接人英語スキルを聞く企業も多くなってきました。
すでに英語のスキルをもつ新入社員が加わることで、社内でも英語を学ぶモチベーションがあがるのも明らかです。
③. 英会話に通う支援をする
英会話学校へ通うための支援をすることで、社員がより英語を学びやすい環境にすることができます。
社内のアナウンスだけで英語を学び続けると、モチベーションが簡単にさがってしまったり、継続しての勉強が難しくなります。
ですが、英会話学校へ通うことを促すことによって、定期的に英語に触れる機会が増えるので会社の手間がかからないことがメリットになります。
また社員全員で受講することにより、全体がほぼ同じスピードで英語力が向上します。
一人で勉強しているという意識がなくなり、仲間と一緒に学んでいることで社員間でモチベーション管理をしてくれます。
もし、社員全員を英会話レッスンに通わせるコストがなければ、Skypeレッスンがあります。
PCとヘッドフォンの用意さえできれ、月にかかるコストは英会話スクールに通うより、大幅に低いです。
また英会話スクールではスクールに通わなければいけないのに対し、Skypeレッスンはネット環境さえあればどこでも受講可能なのがメリットです。
社員のモチベーションやかかるコストによってどちらかの選択をするのがいいでしょう。
どちらにしても、独学で勉強するよりもスキルアップのスピードが速くなることと、より実践的に学べることが利点になります。
④. 外国人を採用する
外国人を採用することで、社内で英語を使う頻度を強制的に上げることがます。
もちろん採用するのは、日本語も英語も話せる外国人にはなると思いますが、社内に一人外国人がいることで常に英語に対する意識が芽生えます。
また、社内で英語を教える講師としても活躍してくれるので一石二鳥になります。
英語をビジネスで使うなら、必ずその国の風土や文化を取り入れる必要があるため、外国人を採用することで社員に新たな刺激を与えることができ、さらなる成長が望めます。
まとめ
社員の英語力を上げるのであれば、社員自ら学ぶ意識とそれを援助する制度が必要になってきます。
あなたの会社で必要な英語の範囲を明確にし、それにマッチした行動をとることが重要になります。
長い目で社員を育て、あなたの会社に英語を学ぶ文化を構築できれば、会社として大きな価値を生み出すでしょう。