良いアイデアを見つけるために散歩ミーティングをしよう

ミーティングといえば、会議室で資料を見ながら新しいアイデアを提案したり、ある議題について話し合う場です。

しかし、ミーティングをいくらしても良いアイデアや議論がまとまらないことがしばしばあるかと思います。

そんな時は是非「散歩ミーティング」を試してみてください。あなたがいつもやっているミーティングより、効率的で理にかなっていることがわかるでしょう。

読んで字のごとく、散歩ミーティングとは「歩きながら話し合いをする」ということです。

米アップル創設者のスティーブ・ジョブスをはじめ、FaceBookのマーク・ザッカーバーグやTwitterのジャック・ドーシーも散歩ミーティングを推奨しています。

これを受けてか、「散歩ミーティング」を支持する日本の企業も増えており、今や「散歩ミーティング」はミーティングのスタンダードなかたちになりつつあるのです。

それでは散歩ミーティングにはどんな素晴らしい効果があるのでしょうか？

場所を変えるだけで気分が大きく変わります。会議室に閉じこもって、いつもと同じ席でいつもと同じホワイトボードを眺めていては、思考が凝り固まってしまいます。

外に出るという環境の変化で頭もリフレッシュされ、新しいアイデアが浮かびやすい状態になります。

また外には新しいアイデアのきっかけが転がっているかもしれません。少なくともいつもの会議室には、アイデアが転がっているようには思えません。

散歩をすることでストレス解消にもなります。新しいアイデアを考えるのにストレスを感じてしまっていれば、良い案が出ないのが事実です。散歩ミーティングは本当に良いアイデアを捻出するのに無駄な考えを忘れさせてくれるのです。

散歩は運動です。運動することにより、脳からドーパミンが分泌されます。ドーパミンは集中するために重要な要素だと考えられているため、集中しながらミーティングに取り組むことができます。

また散歩によって心拍数を向上させることで、より多くの酸素が脳に届けられるので、集中力がアップします。

あなたもオフィスではほとんどの時間を座って過ごしていると思います。

しかし、”座る”という当たり前の行為は健康を害するリスクがあります。私たちは平均で１日9.3時間座っています。そこから起こる病気のリスクは、乳癌や結腸癌、心臓病や糖尿病など

危険なものばかりです。時折運動することで、こういった病気のリスクを減らすことができます。

ミーティングをしながら運動することで一石二鳥。時間を効率的に使うことができます。

意見が通りにくい交渉も場所を変えることで、通りやすくなります。特に１対１での散歩ミーティングが効果的です。

会議室などで交渉する際は基本的に対面での話し合いになりますが、心理上では向かい合わせに座ることは意見を言うポジションになります。つまり、通りにくい意見は却下されやすくなります。

その点散歩ミーティングではお互い進行方向に体を向けているので、対面になることはありません。

むしろ、同じ方向を向いて進むため、一体感が生まれ一緒に何かに取り組んでいる視点が強くなります。

そのため上司からへの意見が通りやすくなるのです。

他にも外にでることで、会社にいる時よりも、上司の気が緩むことも理由になります。

散歩ミーティングを取り入れた企業では、上司との関係も良好になれたという事例もあります。

あなたの会社にも散歩ミーティングを取り入れてみてはいかがでしょうか？

散歩ミーティングは今から始められる簡単なものです。ただ外を歩きながら話すことで、スムーズなミーティングができるのであれば、これ以上のことはありません。

散歩ミーティングの時間は特に決まりはありませんが、10分くらいを目安にするのがいいかと思います。１時間かけて悩み続けるミーティングより、10分で答えがでるミーティングの方が効率的でよね。

散歩ミーティングによる効果をいろいろ書いてきましたが、一度あなた自身で取り組んでみて効果を自分で体験してみることが一番だと思います。